2011年2月20日日曜日

演奏会のご案内。


久々の主人とのアンサンブルです。
今回、バロックチェロとの通奏低音軍団V.S.リコーダーという形です。
お時間がございましたら、是非、足をお運びくださいませ。


作品はオトテールの作品に絞ってですが、
チェロのソロはボワモルティエのソナタ。
チェンバロソロはルイ・クープランの組曲。
もお聴きいただけます。

オトテール一族といえば、フランスで楽器製作で有名な家系ですが、
そもそもノルマンディー地方でりんご酒(シードル)の樽の栓を作る木工旋盤職人であったらしく、
木工旋盤の技術が楽器製作に利用されて、
リコーダー、フルート、オーボエ、ミュゼットなどの楽器が生まれた。
面白い職業替え。

懇意にしている竹山木管楽器の先代は紡績の仕事で旋盤を使っていたので
通じるものがあるかも・・・・

一説にはパリから遠くない田舎の出身という説も有るが、
どの説も、田舎の出身者がパリの宮廷に出入りするまでになった事を
印象付けるものである。


地方からパリで活躍するためには
並々ならぬ苦労があったでしょうね。
今の日本に通じるものがあるかな。
東京至上主義というか・・・・・
当然なような気もしますが・・・・・


今回取り上げるジャック・マルタン(ル・ロマン)オトテールは、
演奏、作曲、教師として一族の中でもずば抜けた存在。
18世紀のフルート奏者として無くてはならない人物。
楽器制作面では、ミュゼットは作っていたという文献は残っている。


作品は、お聴きいただいてのお楽しみ・・・・
というか、言葉にするのが難しい。
フランスものであるが、
イタリアの作風を取り入れてあるし、
けれどもフランス独特の装飾やイントネーション、

感覚としたら拍の時間の中を遊ぶような感じでできればと
日々、格闘中です。

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